ホンダ発電機 EU16I エンジン掛からない時は確認方法と対策で安心に使用できます!

ポンコツ整備士
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またまたポンコツ整備士です。今回はホンダ発電機EU16i エンジン掛からない修理の点検確認の方法と修理内容を説明して行こうと思います。今回の修理はメンテナンス不良と燃料管理不足が原因でした。さて基本的な確認方法から順番に説明してどうすれば直ったのか詳しく説明しますので良かったら参考にして下さい。

エンジンの確認と点検方法

エンジンの確認

  1. 圧縮は有るか?
  2. 火は飛んでいるか?
  3. 燃料が来ているか?

この3つがエンジンにとって基本的な条件です。この3つが大丈夫なら必ずエンジン掛かります。ではこの3つの確認の仕方を説明していきますね!

1 圧縮はあるか?

大体の小型エンジンの場合この確認方法なんですが、エンジンを掛けるためのリコイルロープを引っ張り2か所重たい位置がある事と引っ張り終わった時に惰力で回らず圧縮が効いて止まることを確認してください。それは圧縮があれば抵抗になり圧縮で回転が止まるんです。自動の圧縮抜きが付いてる場合はちょっと確認しづらいかも知れません!その場合は2か所重たい位置の確認で何とかなります。

2 火は飛んでるか?

スパークプラグのキャップを外しプラグを外します、このホンダ発電機はプラグが小さく少し外しにくいです。外す時に慎重に外せば何とか外せます。そこから外したプラグをドライバーなどを使ってエンジン本体にドライバーを接触さて、プラグキャップに差し込んだプラグのねじ部にドライバーを接触させてエンジンスイッチオン、そしてリコイルロープを引っ張ります。その時プラグの先より火が飛んでいれば正常です。ホンダの火は小さいので良く確認して火の飛びを見てください。そして確認後プラグを取り付けるんですが、これが取付にくくて中々ねじが合いません、そんなことを繰り返してるとプラグを本体の中に落としてカバーを外さないといけない羽目になります。慎重に取り付けてください。

3 燃料は来ているか?

当然燃料が来ないとエンジンは掛かりません、確認するときは燃料はタンクからキャブレーター側に向かって順番に確認していきます。そして最後のキャブレーター入り口に燃料が来ていれば確認終了です。

この発電機のエンジン掛からない原因

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エアーエレメント劣化

エアーエレメントケースを開けてみるとエレメントが写真の様に半分以上溶けてなくなってます。
これは小型ガソリンエンジンは燃料の吹き返しが有りキャブレーターからエアーエレメントに燃料が染み込むのですその結果エレメントをガソリンで溶かして無くなるんです。それだけなら良いんですがその溶けたエレメントカスをキャブレーターに吸い込みキャブレーターの燃料ラインに詰まってしまいます。こうなるとエンジンは掛からなくなります。

キャブレーターの分解清掃

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エアーエレメントが溶けていたこともありキャブレーターの中も汚れているだろうと推測し本体よりとキャブレーター取り外し、その際ですがこの機械はインバーター付きなのでスロットルが電子制御になっていてキャブの真上に電子ガバナが付いています。+のねじ二本で外れますがその時にねじを取ってからゆっくり外してください。スロットルの隙間にスプリングが入っていますがそれが飛んでわからなくなる可能性があります。気を付けて取り外ししてください。

キャブレーターの分解はそんなに難しくはなく底の10mmのボルトを外しフロート取り外し、メインジェットの取り外しキャブをひっくり返して穴の中を覗くと真鍮のバルブが有ります。マイナスの切掛けが見えますが取り外す時はマイナスドライバーがしっかり合うサイズを使ってください。サイズが小さいと真鍮をなめて切掛けが無くなります。大きすぎるとねじ山を潰すのでこれもダメです。サイズの合うドライバーを使ってください。

次はスロー調整のねじを外してその下のプラスチックのバルブを外しますがこの時ドライバー一本とか無理やりコジリ取ろうとしないでください、ラジオペンチなどで左右を差し込みゆっくり上に持ち上げてください。乱暴にとると割れたりします。取れたらバルブの真ん中に小さな穴が開いてますこの穴を針より細い物で掃除してください。一番は荷札の針金が良いと思います。

あとはキャブレター本体の穴という穴をキャブクリーナーで掃除してください。キャブクリーナーは泡状の物が良いと思います。清掃後はパーツクリーナーでサイド清掃してください。汚れがひどい時はキャブクリーナーを吹き付けて一日から二日漬けおきしましょう。その間気が付けば吹き付けといったようにマメにかけるのがコツです。

以上が終われば組立てましょう。組み方は下から順番に組めば大丈夫です。組み終わったら電子ガバナを取り付けますが、これが先ほどのスプリングが邪魔をして大変組みにくいです。スプリングが飛んで行かないように広い場所や背の高い箱の中などで組付けると言いと思います。イライラしますが冷静に組み立てれば大丈夫です。

キャブレターを本体取付時にガスケットがキャブ前後にあるか確認し取り付けていきます。
この時この機械はホースが何か所かありますので確実に差し込んで組み立てましょう。

エアークリーナーの受カバーを取り付けたら中を綺麗に洗浄してから新しいエアーエレメント取り付けてください。たまに家庭用のスポンジや代用品を入れてるのを見かけますがそれはダメです。
メッシュの密度と油の保ちが違うのでエンジン消耗を早めるだけです。純正品や農機具屋さんに相談しましょう。

さてポンコツ整備士はここまでは整備できているので新しい燃料を入れて、エンジンオイル交換後
スイッチ ON チョーク閉じ、リコイルロープを引っ張るとエンジンスタート、掛かりましたー!
スロー調整とスローダウンの確認、エンジンの回転の安定性を確認後テスターで100V確認OK!

結果と処置

結果としてメンテナンス不足です、エアーエレメントの管理と燃料管理不足が原因です。使った後の燃料管理が出来ていないことが今回のエンジン不調に繋がったと思います。

使い終わったら燃料を抜き取りエンジンを掛けて止まるまで待つ、そうするとキャブレーターの中の燃料も無くなります。

もう一つは一年に一回はエアーエレメントやエンジンオイル、リコイルロープの消耗、擦り傷など点検しましょう。消耗品なのでずっと持つわけではありませんので必ず点検しましょう。

発電機は災害や停電時に活躍しないと意味が有りません、緊急時に発電機あるぞと思って使ってもエンジン掛からない、掛かっても調子悪いなどホントにあってはなりません。

発電機をお持ちの方や購入検討中の方など再度確認されたり購入後の参考にして下さい。



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