畑にて耕耘作業中突然ローターリーが上がらくなりどうしようも出来ないと連絡あり翌日畑に訪問したところ座席シート下になんと 折損部品 発見その正体は?
トラクター突然ロータリーが?
同業者友人の工場に入庫したいとのことで畑から移動するのにロータリー上がらないとの事から
確認してみるとフィードバックロッドのねじ部が折損し折れています。フィードバックロッドとは
簡単に言うと深さ調整レバーとオートのレバーの位置決めを賄っているものです。(すごく簡単ですいません)
畑より脱出
移動させたいのでまず、エンジン始動、フィードバックロッドのL字が取り付くレバーを手動で
手前に動かし保持するとロータリーは上昇します。しかし手を離すとロータリーは下降しますので
再びレバーを手前に動かし保持したまま、座席下の下降調整レバーを一杯絞めこみます。
そうすればロータリーは下降しないので移動することができます。
修理と原因
フィードバック注文後、交換作業ですが確認する所がありフィードバックロッドが折れているから
フィードバックロッドを交換するだけではダメなんです。
フィードバックロッドのねじ部が取り付く穴の開いたロッドが右リフトアーム下方から出ています
そこにフィードバックロッドのねじ部が入るんですが、その穴の開いたロッドは手で回すと
くるくる回転しなくてはいけません。この機械は全く回りませんでした、なので、
右リフトアーム下方内側穴の開いた延長上にスナップピンがありそれをラジオペンチなどで抜き取り潤滑剤(ベルハンマー)などを穴あきロッドに吹きつけて、小さいモンキーレンチなどで穴あきロッドの平たい部分をはさんで回転方向にコリコリと回転さしてこの時にできるだけ根元を掴んで力を加えていきました。
時々潤滑剤(ベルハンマー)を塗布して
手で軽く回転するまで回して手で抜けるまで執念と根性で頑張って抜けたのでロッドのピン部を
綺麗にさび等を除去しグリスを塗布してロッド取付、スナップピンを差し込み修正完了
フィードバックロッド取付フィードバックロッドのL字をレバーに取り付ける前にストッパーの
ボルトを折損したロッドから外しますがこの時のボルトのねじ部の長さを測り新しいロッドに
測った寸法で取り付けました。穴あきロッドに刺さるフィードバックロッドのナット調整も
折損したねじ部の寸法を測り新品のフィードバックロッドに取り付けました。
最後にロータリー上下レバーを下げにして、デプスレバー(オート用レバー)を浅い位置
にして確認 この時オート水平スイッチ入りで地上よりロータリーが浮いた状態になったので
今度はロータリーカバーを地上についたところでカバーを持ち上げるとロータリーが上がり
降ろすと下がる位置を確認して修理完了
まとめ
この度のフィードバックロッド折損は、右リフトアーム下のロッドの錆による固着が原因です。
使用後の清掃や洗車後の摺動部や回転部などの潤滑油など塗布をして機械メンテナンスすることが
大事ですね!余談ですが、執念と根性で抜けたロッドですが、ベルハンマー潤滑剤が良く効いたと
思います。市販の潤滑剤では全く動かないのにベルハンマーを使ってしばらくすると動いたので
浸透性の良さが仕事を早くしたんだと気づきました。ベルハンマーはほんと良いですよ!
緊急時や速攻用に常備してください。